第19章 ※アンケート回 松怪奇譚〜解〜
ゆめ美はすすり泣くように喘いでいる。
「イキそうなの?」
「わかんないっ、わかんないけど、でも、あっ、あっ、あぁぁあっ!」
指の動きを速めると、ゆめ美はよがりながら背中を仰け反らせ、腰を浮かせた。逃すまいと太腿に腕を回し、蕾を口に含み強く吸う。指を曲げ、お腹側を押すように刺激すると、ゆめ美は甲高い嬌声を上げ、くたりと動かなくなった。
(…イったのか?)
中は激しく収縮を繰り返し指を咥え込んだままだ。
「い、ちまつ…」
名を呼ばれ、一松は顔を上げ見つめ合った。
乱れた浴衣。紅潮した顔。誘うような瞳。
「もう…限界」
一松の理性が吹き飛んだ。
下着を下ろし、苦しい自身を解放すると、先端からは透明な液が滲んでいる。ゆめ美の膝を掴んで太腿を開き、愛液でぐちゃぐちゃになった秘部へ自身を押し当てる。
「ん…っ」
「ゆめ美、挿れるよ」
声がしたのは、一松が先端で蜜口に触れたのと同じタイミングだった。
——みぃつけた——
「っ!?」
振り返ると、天井には血走った双眸。
「ホラホラホラ!お楽しみのところ悪いねぇ!」
蜘蛛型女将はニタニタと笑い、固まる二人を見下げていた。
「チッ、寸止めとか悪趣味な夢…」
「何言ってんだい!さっさとついてきな!抵抗すればどうなるか分かってるね?」
「え?これ夢じゃないの?」
「寝ぼけたことぬかすんじゃないよ!気でもふれたのかい?」
一松は試しに己の頬をグーパンしてみた。何度も、何度も。
「一松どうしたの!?やめてっ!」
ゆめ美は驚いて手を掴む。
「…痛い…」
「そりゃ痛いよ…」
残念ながら、夢オチではなかった。
20章へつづく