第6章 危険な悪戯
「少し苛め過ぎたか……」
未だ振動し続けているバイブを切り、の中から抜く。
愛液が糸を引き、いやらしく絡みついている。
パックリと開いた腟内はヒクヒクと動き、まだ愛液を溢れさせているではないか。
欲望に素直な姿に笑みが零れる。
ただハラがに好意を抱いていたのは薄々分かっていたのだが、まさか強行突破を図るとは思わず焦っていた。
あの場で自分はどうすれば良かったのか、考えるよりも何か胸が苦しくなる気持ちに動かされてしまったのだ。
所謂、嫉妬心だったのか、ハラが居なくなった瞬間ホッとした。
だがには、お仕置きと称してやり過ぎたかもしれない。
意識を手放す直前の悲しそうなの顔が頭から離れず紅楼は少し反省する。
『っ……ぁ、れ? 私』
一人考え込んでいると予想より早く、は意識を取り戻した。
「気づきましたか、」
声を掛けて顔を覗き込むと、朦朧としているのか虚ろな瞳で視線を合わせてきた。
今の状況を理解するのに時間が掛かったようで、数秒後にまたあの悲しげな表情を見せる。
「……そんな表情しないで下さいよ」
『ぅ、だって……冷たいの、嫌だもん』
頬を膨らませムスッとした顔で横を向くため、紅楼はの頬を両手で包みこちらを向かせる。
コツンと二人の額がくっつき視線が絡み合う。
その行動での頬が徐々に赤く染まっていき、まるで茹でたタコのようになってしまい初々しさを感じた。