第1章 災難な1日
「……お前…」
「え?」
赤髪の人は、自分の着ていた上着をバサッと私にかけた。
「えっと…」
そして、ふわりと身体が持ちあげられた。
そう…私はこの人に担がれているのである。
「え、あのちょっとっ」
この人もまた?!いや、でも助けてくれたのかもしれないし…!
いやっ、でも…これ以上災難なこと起きて欲しくないぃっ!
とりあえず、バタバタともがくが無言のままただひたすら歩く。
もう、諦めよう、、
私は諦めて連れていかれることにした。
しばらく連れていかれると、
“HOMRA”と書かれた場所に連れてこられた。
──────カランカランッ
「いらっしゃいませー、、って、尊か。おかえり。ってまぁなんてえらいもん持って帰ってきたなぁ」
「…別に」
赤髪の人は、優しくソファに下ろしてくれた。
「あ、ありがとうございます…」
…柄の悪そうな人がたくさん……
って、また…私、、同じことされるのかな…?
今日は、ほんと最悪な1日だ。