第2章 赤い集団
なんとなく…なんとなくだけど、、
まだここにいたいんだと思う。
この人たちと、もう少し一緒にいたいって思ったんだと思う。
初めて来て、すこし緊張はするけどでも…居心地がいい。
安心っていうか、落ち着くっていうか…
わからないけど……
ここにいたいって無意識に思ったんだと思う。
「あ、そろそろ八田達帰ってくるね」
「せやな」
「八田ビックリするだろうね」
八田?って誰だろう…
仲間なのかな?まぁ、仲間だよね。
「こんな時間やけどなんか作ろうか?お腹すいたやろ」
草薙さんは、椅子から立ち上がりキッチンの方へ行く。
あぁ、申し訳ないなぁ…
心の中ですいませんって謝って少しぬるくなったホットミルクに口をつける。
──────カランカラン
「草薙さん、ただいまっす」
「八田さん待ってくださいよ」
また、新しく2人帰ってきた。
…でもあんまり怖さは感じないかな?
まぁ、悪い人の集まりじゃないってことがわかったからだと思うけど。