第2章 赤い集団
「キング〜、この子はー?」
「……拾った」
「拾った。って、、キングのことだから助けてきたのかい?」
「…さぁな」
向かえのソファにドカッと座ってる赤髪の男の人に…
金髪の優しそうなお兄さんが話しかけていて…
わけのわからない状況です。
「お嬢さんっ、名前は?」
「あ、えっと…です」
名乗っていいかわからないけど…
名乗らないと殺されそう…炎で。
「ちゃんね」
「十束~、あんまりその子困らせんなや。ちゃん、堪忍な」
京都弁のこの人は、何だかとっても大人っぽかった。
「にしても、悪趣味なもん付けとるなぁ…」
関西弁のお兄さんはわたしの腕についている手錠を見てそういった。
「ホントだね〜。もしかして、キング…警察からこの子さらってきたの?って、寝てるし」
「アホか。んなわけあらへんやろ!にしても、よー見たら…服破けとるやないか。せやな、この辺に俺のTシャツが…っとあった。ほら、これ着て…とりあえずホットミルクでも入れたるわ」
私は、とりあえずTシャツを受け取った。
でも…手錠してるから着替えれない……。
どうしよう…一生このまま?!