第5章 結果発表
相澤先生は、本気で除籍処分する気だった…?
薙景
「見せしめとまでは言わないけど…多分、そんな感じで最下位を除籍する気で居たんだと思う。でも、最下位…オタク君は、除籍するまで見込みが無いとは切り捨てられなかった…だから、“そもそも除籍は嘘だった”って事にしたんだよ」
つまり…嘘だったって嘘を吐いたって事?
風利
「何それ…」
薙景
「合理的虚偽(ニヤッ」
風利
「その顔やめて。殴りたくなる」←
というか…姉さんは気付いてたの?
風利
「どうして、嘘って分かったの?」
薙景
「…第六感?」
風利
「真面目に答えてよ」
騙された私や緑谷君は勿論、嘘だと分かってたって言ってた八百万さんでさえ気付かなかったのに…
薙景
「まぁ、私もふざけて嘘吐く事あるし…嘘とか、なんとなく分かる」
風利
「ふーん…」
薙景
「相澤先生は、嘘が上手いよね〜」
へらへらと笑う姉さんを見て…私は、また姉さんに負けたと感じた。