第5章 結果発表
教室に戻っても、特にHRらしいものもなく、直ぐに解散となった。
姉さんと校門に向かう途中で、私は前方に緑谷君を発見した。
風利
「緑谷君!」
私と姉さんが追いつく前に、飯田君が彼の肩に手を置いてた。
飯田
「指は治ったのかい?」
緑谷
「わ!飯田君…!うん、リカバリーガールのお陰で…」
薙景
「じゃー今、疲労感に襲われて怠いんじゃない?」
風利
「大丈夫?」
緑谷
「う、うん…確かに疲れたけど、大丈夫だよ」
リカバリーガールの“個性”は、治癒力の活性化であって治癒力を与える力じゃない…
つまり、使えば治癒する対象はその分体力を失い、疲労感と倦怠感に襲われる。
緑谷
(助けて貰ってばかりじゃダメだ…早く、調整出来るようにしないと…!)
飯田
「しかし、相澤先生にはやられたよ。俺は、『これが最高峰!』とか思ってしまった!教師が嘘で鼓舞するとは…」
風利
「飯田君は真面目だね。私は、思い出すだけで腹立ってしょうがないよ」
また同じ事されたら、多分私…相澤先生の事殴ると思う。←