第4章 “個性”把握テスト
相澤
「見込み、ゼロ……」
オタク君の腕が大きく振るわれる。
相澤
「────⁉︎」
緑谷
(相澤先生の言う通りだ。これまで通りじゃ、ヒーローになんてなれやしない。僕は、人より何倍も頑張らないと…ダメなんだ!)
オタク君…さっきと様子が違う…?
緑谷
(だから全力で‼︎僕に出来る事を!!!)
緑谷君が投げたボールは、物凄い勢いで高く飛んで行った。
「「!」」
爆豪君の爆発に乗せたボールと同じくらい…
薙景
「それを、ただの腕力で…」
相澤
(力任せの一振りじゃなく、指先にのみ力を集中させたのか…‼︎)
オタク君は、ボールを投げた右手を握り込んで、相澤先生を見つめてた。
緑谷
「先生……!まだ……動けます」
相澤
「こいつ……!」
やっぱ面白いじゃん…オタク君!