第32章 姉の二回戦
〜風利 side〜
飯田君と別れた後、お茶子ちゃん達と観覧席に戻った。
その数分後、フィールドの補修が終わった。
プレゼント・マイク
《ステージも直った事だし、トーナメント再開だ!待たせたな‼︎》
マイク先生の放送が響いたと同時に、飯田君と姉さんがフィールドに入場。
プレゼント・マイク
《両者共にスピードが自慢‼︎目ェ疲れる試合になりそうだな…ヒーロー科・八剣薙景!対!同じくヒーロー科・飯田天哉!》
姉さんの姿を見て、梅雨ちゃんは首を傾げる。
蛙吹
「結局、薙景ちゃんは何処に居たのかしら?」
麗日
「控え室やろか…」
風利
「何処に居たにしても、一言言って欲しかった」
姉さんが何も言わずに居なくなる事は、今までも結構あった。
小さい頃から偶にあって…その度に注意してたけど、クセなのか未だに治ってない。
怒りもあって、私は姉さんを半ば睨むように見続けた。
薙景
(わ、風利怒ってる…)
後でまた注意しないと!