第29章 対等の相手
〜風利 side〜
風利
「常闇君、やっぱり強い…」
控え室から戻った私は、ギャラリーに立ったまま試合を観ていた。
私の次の相手は常闇君か…どうやって戦えば良いかな…
緑谷
「…あ、八剣さん」
風利
「!緑谷君…それに、姉さんも」
薙景
「ふあぁ…風利お疲れ」
ノートを持った緑谷君と、隠す事なく欠伸してる姉さんが、ギャラリーに上がって来ていた。
緑谷
「さ、さっきの試合凄かったよ!最後の、相手を吹っ飛ばした風とか、特に威力高かったし!」
風利
「ありがとう。二人は…お茶子ちゃんの激励に?」
緑谷
「うん」
薙景
「風利も行く?」
風利
「…ううん」
緑谷
「え…」