第29章 対等の相手
常闇君は、いつだろうと瞬時に〝黒影〟を使う事が出来る。
八百万
(プレゼント・マイク先生の言う通り、相手は攻防一体の〝黒影〟を持つ常闇さん…)
けど八百万さんは、物の大きさや構造の複雑さに比例して、創造には相応の時間がかかるらしい。
八百万
(しかも常闇さんは、〝黒影〟をタイムラグ無しで出す事が出来るから、間違いなく先制攻撃を仕掛けて来る筈)
常闇君がその隙を突けば、八百万さんがその隙を埋めれば、勝負の行方は分からなくなる。
八百万
(時間のかからないシンプルな盾を創造して、常闇さんの攻撃を防ぎ、武器を創造する時間さえ作れれば─)
プレゼント・マイク
《第6試合、START!》
八百万
「!」
常闇
「黒影(ダークシャドウ)」
黒影
「アイヨ!」
常闇君が、〝黒影〟を出して先制攻撃を仕掛けた。
八百万
(素早く盾を!)
ガンッ
八百万
「うっ」
それを予想してたのか八百万さんは、右腕に盾を創造し、〝黒影〟の突進を防いだ。