第25章 最終種目
緑谷
「心操って確か……」
心操
「あんただよな?緑谷出久って」
緑谷
「!」
緑谷君に、心操君が話しかけた。
緑谷
「ょモッ(尾白「緑谷‼︎」
答えようとした緑谷君の口を、尾白君が尻尾で押さえた。
尾白
「奴に答えるな」
緑谷
「⁉︎」
その様子を不思議に思いながらも、私は再び対戦表に目を戻した。
風利
「…姉さんの相手は、鉄哲チームの塩崎さんか」
薙景
「誰それ」
風利
「繰り上がった内の一人。…確か、障害物競走でB組のトップだった人だよ」
薙景
「ふーん。…風利は、奏となんだ…あんまイジメないようにね〜」
風利
「心にもない事を…」
油断出来ない相手だって知ってるクセに。