第25章 最終種目
ミッドナイト
「それじゃあ、組み合わせのくじ引きしちゃうわよ。組が決まったら、レクリエーションを挟んで開始になります!」
レクリエーションって、何やるんだろ…私達も出なきゃいけないのかな。
ミッドナイト
「レクに関して進出者16人は、参加するもしないも個人の判断に任せるわ。息抜きしたい人も、温存したい人も居るしね」
なるほど…私は出るのやめとこ、体力残しておきたいし。
ミッドナイト
「んじゃ、1位チームから順に…」
尾白
「あの…!すみません」
徐に、尾白君が手を挙げた。
尾白
「俺、辞退します」
全
「‼︎」
え…⁉︎
「尾白君!何で…⁉︎」
「折角プロに見て貰える場なのに‼︎」
風利
「もしかして、怪我とか…」
尾白
「そうじゃない。…騎馬戦の記憶…終盤ギリギリまで、ほぼボンヤリとしかないんだ。多分、奴の“個性”で…」
“個性”で記憶が…?