第24章 罪悪感
物間君の「ごめん」の一言で、私の心はスッキリ!
風利
「もう良いよ。私の方こそ、意地悪言ってごめんね」
物間
「…君がそんな好戦的な性格だとは、意外だったよ」
風利
「そう?喧嘩売られたら買っちゃうタイプだよ」
小学生の頃は、クラスの男子と毎日のように張り合ってたっけ…ちょっと恥ずかしい過去だ。
てか、私も物間君が腹黒だとは思ってなかったし…
風利
「…あ、そうだ。物間君、騎馬戦の時ご飯誘ってくれたよね」
物間
「うん。あ、社交辞令って訳じゃないよ」
今度は物間君が、私に向かってニッと笑う。
風利
「えーと…私、奢って貰う程の事してないし…お誘いは嬉しいけど、気持ちだけ貰うって事で…」
物間
「そんなの、気にしなくて良いのに!」
ギュッ
風利
「⁉︎」
何故か、物間君に右手を掴まれた。
私の手から抜けたスプーンがトレイの上に落ちる。