第22章 挑発と焦燥
切島
「んなああー!俺の⁉︎また被っ…」
爆豪
「違え。こいつ…コピーしやがった」
物間
「正解!まぁ、馬鹿でも分かるよね」
そういう事か…なら、
風利
「爆豪…切島君と瀬呂君も、物間君に触られないように注意して」
爆豪/物間
「!」
切島/瀬呂
「?」
風利
「爆破の直後、物間君の手は切島君の頭を掠めてた…爆破の前は、ハチマキを取る時に爆豪の頭に触れてた筈だし……物間君の“個性”は多分、その人に触れる事で発動するんだと思う」
私の言葉に、物間君は少し驚いたような顔をした後、元の余裕そうな笑みに戻った。
物間
「凄いね、八剣さん。そこまで気付かれるとは思わなかった」
私の読みは当たってたみたい。
物間
「彼と違って、よく周りが見えてるんだね。…でも、可哀想に」
風利
「?可哀想…?」
物間
「騎手を選ぶのには失敗したみたいだね」
爆豪
「!」