第21章 騎馬戦
薙景
「でも、意外だね〜…飯田君は、オタク君と組むと思ってたけど」
飯田
「…緑谷君は素晴らしい友人だが、それに頼ってばかりでは居られない。俺は、友人としてじゃなくライバルとして、彼に挑戦したいんだ」
薙景
「成る程ね…」
取り敢えず、チームは完成…騎手は轟君。
轟
「お前らを選んだのは、これが最も安定した布陣だと思うからだ。…八剣は左翼。俺達と敵の間の壁と、広範囲の敵への牽制」
薙景
「了解」
轟
「八百万は右翼。盾やら防御・移動の補助。飯田は先頭で、機動力源もといフィジカルを生かした防御」
飯田
「轟君は、氷と熱で攻撃・牽制という事か」
轟
「………いや……」
轟君が、観客席を睨むように見上げる。
轟
「戦闘に於いて、熱(ひだり)は絶対使わねえ」
その先に居るのは、観客のプロヒーロー達。
薙景
「!あ…」
その中に私は、幼い頃から憧れていた人を…フレイムヒーロー『エンデヴァー』を見つけた。
もしかして…轟君は、エンデヴァーを睨んでるのかな…