第18章 似た者同士
奏
「ハッ)五限目移動だから早く戻らなきゃいけないんだった!」
薙景
「高校生になっても、慌ただしいの変わらないね」
奏
「そんな事ないよ⁉︎ああっ、でももう行かなきゃ…またね、薙景ちゃんに轟君!」
そう言って、奏は食堂出入口に駆けてく…けど、途中で停止した。
奏
「…忘れてた!薙景ちゃん‼︎」
薙景
「なに?」
大声は他人に迷惑だぞー。
奏
「体育祭!お互い頑張ろうね!」
薙景
「あー、うん」
奏
「それと、気を付けてね!じゃあね!」
ブンブンと手を振りながら、奏は食堂から出て行った。
轟
「賑やかな奴だな…幼馴染、つってたが」
薙景
「騒々しいけど良い奴だよ。騒々しいけど」
轟
(二回言ったな…)
てか、気を付けて…ってどういう意味だろ?