第18章 似た者同士
薙景
「えーと…この弱そうな男子は、普通科の音和奏」
奏
「Σ弱そうって…」
薙景
「奏、彼は同じクラスの轟焦凍君」
紹介すると、奏は驚いたような顔で、轟君と私を交互に見た。
轟
「?」
何だろ?
奏
「薙景ちゃんに友達…だと⁉︎」
薙景
「は?」
奏
「僕以外ロクに友達居なかったのに…友達出来たんだね。良かったね!」
薙景
「何?殴られたいの?」
…確かに居なかったけどさ。←
奏
「よろしく、轟君!僕は、薙景ちゃんと風利ちゃんの幼馴染の、音和奏です!」
轟
「あ、ああ…」
いきなり駆け寄られて握手させられて、流石の轟君も返事に詰まった。