第17章 ヒーロー志望
風利
「父さんと母さんは…ヒーローだったから、いつも忙しくて…私や姉さんは、殆ど叔父さんに育てられたの」
麗日
「そうだったんだ…」
風利
「うん。でも、蔑ろにされてた訳じゃないよ」
父さんと母さんは、いつでも私と姉さんを大切に思ってくれてた…
風利
「私も姉さんも、そんな父さんと母さんが大好きだった」
今でも鮮明に覚えてる…二人の笑顔、温かい手、優しい声…
風利
「誰にも負けないくらい強い心を持ってた母さん、誰よりも優しかった父さん…今でも大好きな、自慢の両親」
それは、きっと姉さんも。
風利
「私は…沢山の人を助けて、沢山の人に慕われた両親を、何よりカッコ良いと思った…凄く憧れた。だから私は、そんな二人みたいな…“カッコ良いヒーロー”になりたいと思ったの」
麗日
「…素敵だ!風利ちゃん!」
え⁉︎
飯田
「ああ。感動した‼︎」
緑谷
「うん。僕もす…////すっ、素敵だとおも…思うよ!」
風利
「!…ありがとう!そう言って貰えると、自信がつくよ」
けど、かなり照れる…!