第17章 ヒーロー志望
麗日
「ウチ、建設会社やってるんだけど…全っ然仕事なくってスカンピンなの。こういうの、あんま人に言わん方が良いんだけど…」
飯田
「建設……」
緑谷
「麗日さんの“個性”なら、許可取ればコストかかんないね」
麗日
「でしょ⁉︎それ昔、父に言ったんだよ!でも…」
お茶子ちゃんのお父さんは、お茶子ちゃんが仕事を手伝ってくれる事より、夢を叶えてくれる方が何倍も嬉しい、と…そう言ったらしい。
麗日
「私は、絶対ヒーローになってお金稼いで、父ちゃん母ちゃんに楽させたげるんだ」
緑谷
(憧れだけじゃなくて、現実を加味した上で…)
飯田
「麗日君…!ブラーボー‼︎」
立派じゃないなんて、絶対言えない…
風利
「親孝行なんだね、お茶子ちゃん」
めちゃくちゃ感動した!
麗日
「えへへ…あ、因みに風利ちゃんは?どうしてヒーローになりたいの?」
風利
「!」
私がヒーローになりたい理由…
風利
「お茶子ちゃんと違って、誰かの為って訳じゃないよ…本当に、なりたいから志望してるの。キッカケは…」