第16章 不安と不審
緑谷
「誘拐…⁉︎」
薙景
「私が4歳の時です。当時の事はあまり覚えてないけど…誘拐犯の中には、例の2人も居て…」
あの時の主犯は、弔ではなかったけど…
薙景
「目的は………両親への報復」
塚内
「なるほど…」
オールマイト
「………あの時か…」
緑谷
(八剣さんの両親って…?)
私の親を知らないオタク君だけ、違う反応をしてる。
薙景
「担当してた音和警部…今は警視だっけ…その人か、私の叔父に連絡して貰えれば、もっと詳しく聞けると思います」
そう言うと、塚内さんが頷いた。
塚内
「疑ってしまって悪かったね。辛い事を…答えてくれて、ありがとう」
薙景
「…!」
まさか、お礼を言われるとは…
薙景
「いえいえ」
罪悪感が、私の胸に痛みを与えた。