第16章 不安と不審
オールマイト
「こんなにも早く実戦を経験し、生き残り、大人の世界を知った1年生など、今まであっただろうか⁉︎」
オールマイトの言葉に、私の口角が上がる。
オールマイト
「敵(ヴィラン)も馬鹿な事をした‼︎1ーA(このクラス)は、強いヒーローになるぞ‼︎──私は、そう確信しているよ」
シャッ
薙景
「強くなって見せるよ、絶対に」
カーテンを開けて私は、オールマイトに向かってニッと笑った。
薙景
「ね?オタク君」
緑谷
「!──うん」
良い返事。
塚内
「君は…八剣薙景さん、だね?」
薙景
「あ、はい」
塚内さんが、真面目な顔でこちらを見ている。
塚内
「君にも、幾つか聴きたい事があるんだが…」
薙景
「どーぞ」
来ると思ってた。