第15章 プロの本気
オールマイト
「………加減を知らんのか…」
死柄木
「仲間を助ける為さ、仕方ないだろ?さっきだって…薙景は、脳無の腕を切り落としたし…そこの地味な奴は、俺に殴りかかろうとしたぜ?他が為に振るう暴力は、美談になるんだ。そうだろ?ヒーロー?」
何が美談…暴力と抵抗は別物でしょ…
薙景
「クソ…」
美談にしたいなら、もっとやりようがあるでしょ。
緑谷
(八剣さん…?)
弔が、オールマイトの方を見ながら両手を広げた。
死柄木
「俺はな、オールマイト!怒ってるんだ!同じ暴力が、ヒーローと敵(ヴィラン)でカテゴライズされ、善し悪しが決まる。この世の中に‼︎
何が平和の象徴‼︎所詮、抑圧の為の暴力装置だお前は!暴力は暴力しか生まないのだと、お前を殺す事で世に知らしめるのさ!」
オールマイト
「めちゃくちゃだな」
まったくもって。
オールマイト
「そういう思想犯の眼は、静かに燃ゆるもの。自分が楽しみたいだけだろ、嘘吐きめ」
死柄木
「バレるの早…」
弔がニタリと笑った。