第13章 姉の苦闘
パシッ
落ちた脳無の手をキャッチして…私は、それを弔の手に投げ付けた。
死柄木
「!」
ヒュッ
そして出来た一瞬の隙に、蛙吹さん達と弔の間に移動し、私は弔の両腕を掴んだ。
蛙吹
「薙景ちゃん…!」
薙景
「離れて2人共!」
弔の手が届かない距離まで!
死柄木
「薙景…」
薙景
「私の級友を傷付けるな」
死柄木
「…妹以外の奴も、守ろうとするのか」
その時、弔が私の手を弾き…自由になった両手それぞれで、私の両手に指を絡めた。
死柄木
「恋人繋ぎ」
!マズい…オタク君達に傷が治るの見られたら…
死柄木
「脳無、薙景を押えろ」