第13章 姉の苦闘
ボロ…ボロ…
相澤
「──っ‼︎」
CRACK
先生が、“あいつ”の頬を殴って後ろに跳び退がる。
相澤
(肘が“崩れた”!)
“あいつ”に掴まれた、先生の肘が崩れてる。
もっと早くに注意しとくんだった…まぁ、短かったからまだ大丈夫だろうけど。
?2
「その“個性”じゃ…集団との“長期”決戦は向いてなくないか?普段の仕事と勝手が違うんじゃないか?君が得意なのは、あくまで『奇襲からの短期決戦』じゃないか?」
私は、私にビビって逃げ腰になりかけてる雑魚を、片っ端から叩いてく。
?2
「それでも真正面から飛び込んで来たのは、生徒に安心を与える為か?」
先生も、襲ってくる雑魚を相手にし続けてる。
?2
「かっこいいなあ、かっこいいなあ…ところでヒーロー、」
その時、
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「──本命は俺じゃない」
先生の背後に、巨大な影が現れた。