第13章 姉の苦闘
〜薙景 side〜
風利を置いて私は、敵(ヴィラン)の居る広場に飛び向かった。
“黒霧”は厄介な相手だけど、それも“あいつ”を押さえれば済む話…
薙景
「ハハッ…我ながらヒーローらしからない考え方だわ〜」
下に降りて着地すると、広場では未だに相澤先生が多対一の戦いを繰り広げていた。
“あいつ”が、私に気付く。
薙景
「相変わらず、手だらけだね…」
私は、ベルトのナイフを二本とも抜いて…敵(ヴィラン)共の中に飛び出した。
「「⁉︎」」
「新手が来たぞ──‼︎」
ドッ
私を見つけ、叫び出した異形型の敵(ヴィラン)…その首に、私はナイフを振り下ろした。
「「‼︎」」
その敵(ヴィラン)の体が、地に倒れる。
薙景
「安心せい、峰打ちじゃ(棒」