第11章 RESCUE
?→13号
「えー、始める前にお小言を一つ二つ…三つ…四つ…」
((増える…))
どんだけあるんだろ…聞くのたるいわ〜。
13号
「皆さん、ご存知だとは思いますが、僕の“個性”は〝ブラックホール〟…どんなものでも吸い込んで塵にしてしまいます」
緑谷
「その“個性”で、どんな災害からも人を救い上げるんですよね」
13号
「ええ…しかし、簡単に人を殺せる力です。皆の中にも、そういう“個性”が居るでしょう」
「「………」」
13号
「超人社会は、“個性”の使用を資格制にし厳しく規制する事で、一見成り立ってるようには見えます。しかし、一歩間違えれば容易に人を殺せる〝行き過ぎた“個性”〟を、個々が持っている事を忘れないで下さい。
相澤さんの体力テストで、自身の力が秘めている可能性を知り、オールマイトの対人訓練で、それを人に向ける危うさを体験したかと思います。
この授業では…心機一転!人命の為に“個性”をどう活用するかを学んでいきましょう。君達の力は、人を傷付ける為にあるのではない。救ける為にあるのだと、心得て帰って下さいな」
緑谷
(……13号‼︎カッコイイ‼︎)
…あ、眠気飛んだ…
13号
「以上!ご静聴ありがとうございました」
麗日
「ステキー!」
飯田
「ブラボー‼︎ブラーボー‼︎」