第11章 RESCUE
バス発車
飯田
「こういうタイプだったくそう!!!」
芦戸
「意味なかったなー」
バスは、前半分が横向き座席だった。
風利は切島君の隣に、私は轟君の隣に座ってる。
蛙吹
「私、思った事を何でも言っちゃうの、緑谷ちゃん」
緑谷
「Σあ⁉︎ハイ⁉︎蛙吹さん‼︎」
横向き座席にいるオタク君が、蛙吹さんに話しかけられて少し慌てた。
蛙吹
「梅雨ちゃんと呼んで。あなたの“個性”、オールマイトに似てる」
緑谷
「!!!そそそそそうかな⁉︎いや、でも、僕は、その、えー」
オタク君、焦り過ぎじゃない?
切島
「待てよ、梅雨ちゃん。オールマイトは、怪我しねえぞ。似て非なるアレだぜ」
風利
「でも、増強型の“個性”は羨ましいな」
切島
「だな!増強型のシンプルな“個性”は、派手で出来る事が多い!」
風利、増強型を羨ましく思ってたんだ…知らなかった。