第10章 マスコミ騒動
いや〜、彼らの気が知れないわ…委員長なんて雑務、何でやりたがるのか…
風利なんて、中学3年間ずーっと委員長やってたし…
飯田
「静粛にしたまえ‼︎」
「「!」」
一際大きな声に、皆の目が飯田君に向く。
飯田
「〝多〟を牽引する責任重大な仕事だぞ…!『やりたい者』がやれるモノではないだろう‼︎」
薙景
「ブフッ」
私は、飯田君を見て思わず吹き出した。
飯田
「周囲からの信頼あってこそ務まる聖務…!民主主義に則り、真のリーダーを皆で決めると言うのなら…これは投票で決めるべき議案!!!」
飯田君も、右手をぴっしり挙げていたから。
切島
「そびえ立ってんじゃねーか‼︎何故発案した!!!」
本当に…
薙景
「プククッ…!」
風利
「姉さん…」
風利が冷めた目を送ってくるけど、気にしない。