第9章 反省会と涙
薙景
「風利、ずっとイライラしてんね〜…時間切れ勝ちがそんな嫌だった?」
風利
「…嫌に決まってるじゃない」
どうしたって、勝ったなんて喜べない。
風利
「あの時、時間切れにならなきゃ…私は、両腕を爆破されてた…」
刃を出すには間に合わなかっただろう…爆破されればダメージは必至だった…
風利
「爆破されてたら…多分、負けてた…」
その後で私を爆破するのも、打ちのめすのも、爆豪には簡単な事…勿論、『核』に触れるのも…
風利
「それが…悔しくて仕方ないの…‼︎」
勝つと言った…勝てると思った…
薙景
「ま…原因があるなら、あれだね。爆豪君を押さえた時に生じた油断」
風利
「っ…うう…」
自分で自分を情けなく思う。
薙景
「Σちょちょ、泣かないでよ…私が泣かせたみたいじゃん。見つかったらヤバいって(汗」
風利
「泣いてない〜‼︎」
この後姉さんは、クラス内で濡れ衣を着せられる目に遭った…誤解を解くのは大変だった。