第9章 反省会と涙
飯田君は、喋りながら手を動かすクセでもあるのかな。
飯田
「君達…偉大な先輩達が使用して来た机を、蔑ろにする行為を看過する事は出来ない‼︎」
常闇
「騒々しい…」
薙景
「いやまったく」
緑谷
(ブレないな、飯田君)
そこへ、ノートを取りに行っていた上鳴君とお茶子ちゃんが戻って来た。
上鳴
「麗日、今度飯行かね?何好きなん?」
麗日
「お餅…」
緑谷君の姿を見つけたお茶子ちゃんが、上鳴君を置いてそちらに駆け寄った。
麗日
「あれ⁉︎デク君、怪我!治してもらえなかったの⁉︎」
緑谷君の右腕は、“個性”の反動で折れたままだ。
緑谷
「あ、いや、これは僕の体力のアレで…」
緑谷君は、今日は直ぐに治癒する事が出来なかったみたい。
風利
「治癒には体力が居るんだよね、確か…」
薙景
「体力使い過ぎると逆に死ぬって聞くしね〜」