第21章 秘密。
〜銀時sibe〜
あいつは今にも泣き出しそうな辛そうな苦しそうな顔で言った。全て言った。
あいつが陰陽師の力で周りから嫌われていたことは俺達がよく知っている。でも、そこまでは言っていかなかった。道満に話があるとあいつは席を外した。
銀時「新八、神楽、結野アナ。席外してくれ。」
クリステル「雨宿り侍さん!」
銀時「なーに。結野アナのお兄さんには何もしねぇよ。ちょっと聞きてぇことがあるだけだ。」
そう言うと、三人は席を外した。
銀時「単刀直入に聞く。どうしてあいつを捨てた」
晴明「わしには何も出来んかった。父上の言いなりに、なってばかりだった。そのせいで道満もクリステルもヨツバも。みんな傷つけてしまった。」
俺は晴明の胸倉を掴んでいた
銀時「傷つけた!?あ"あ"!?そんなんで終わらせられんだったら俺でもできらぁ!あいつはなぁ!!!テメェらの事考えてんだぞ!!!私がいるからって毎回毎回!!!今だってそうだ!!私がいるから結野家の名が汚れるって言ってる!!オメェはそれで何も思わねぇのか!!!あいつは!ヨツバは!あの陰陽師の力でどれだけ苦しんできたかわかってんのか!!!お前らがあの時引き取ってればよかった!そうすれば、あいつはあいつにはこんな重てぇ業を背負わすことはなかった!!!俺達の業まで背負って!泥被って!自分を偽り続けて生きてんだぞ!!!てめぇ、ヨツバの兄貴のくせにそんなんもわかんねぇのか!!!!」
俺は晴明に怒りをぶつけた。
バキッ!
銀時「ほら。立ち上がれよ。なぐりかかってみろよ!!!何ならもっと食らわせてやろうか!!!」
俺は後ろから新八に止められた。
晴明には神楽と結野アナ。
銀時「離せ新八!!!あいつは!ヨツバと同じ痛みを、それ以上の痛みをわからせねぇとダメなんだよ!!!!」
新八「銀さん!!!落ち着いてください!!ヨツバさんはこんなこと望んでませんよ!!!」
俺は暴れていた。
本当に、本当に、許せなかった。
〜銀時sibeend〜