第21章 秘密。
私達は顔を見合わせ座っていた
晴明「ヨツバ。戻る気になってくれたか」
『そんなんじゃありません。私は、貴方達結野家との縁を切らせにきました。』
結野家一家は驚いた顔をしている。もちろん銀時も。
新八「あの、すみません。空気読んだほうがいいと思いますが、僕達、状況を把握できてないんですけど。」
『ああ。ごめんね。私が結野家の血縁者っていうのはさっき言ったでしょ?でも、私の本当の兄貴は吉田松陽。私は産まれてすぐ、結野家のお父上。つまり、晴明様のお父上にさらわれた。私を実験台とし、新しい人間と式神の間を生きる者。まぁ。式神を作ろうとしたわけよ。それはあっけなく失敗に終わったわ。その後私は御庭番に飛ばされ、そこでこのことを頭から聞いた。そして私は吉原へ。私は吉原から逃げ、兄さんに拾われた。こんな感じよ。私の体内に結野の血が流れているのはそのせい』
新八「そんなことが…」
神楽「大変…だったアルナ。」
『まぁそれ聞いた銀時も小太郎も晋助もおんなじような反応だったよ。』
私は今まであったことを全部話した。
『だから、私は陰陽師の血なんて接ぎません。そんなのは私がやることではありませんので。』
晴明「だったら!…」
『勿論。結野家に戻る気もありません。私は少し失礼する。道満様に挨拶をしに行くので。』
私はそのまま席を外し、巳厘野家へと行く。