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瓜ふたつの人が同じ人に恋をした

第11章 忘れた記憶(主人公変更編オリジナル)


新八「おはようござまーす」
『おはよー』

珍しく銀時たちは起きていた。

神楽「おはようアル!ヨツバ。もう大丈夫アルカ?」
『うん。大丈夫。ねぇ。銀時。』
銀時「何だ?」
『今日一日おやすみ扱いにしてくれないかな?ちょっと気分転換に街を散歩したくて。』
銀時「別にいいけどよぉ。大丈夫か?」
『うん。ありがと。』

そう返すと私はすぐに万事屋を出た。
今日は土方さんの誕生日。私は土方さんと今まで行った思い出の場所を回っていた。

夜が近づき、私は空に近いビルの屋上に立つ。下を見れば野次馬だらけだ。

「降りてこーい!」
「そんなことしても意味ないぞー!」
「危ないわよ!」

などの声が聞こえてくる。そう。私は死ぬ気なのだ。土方さんにも、真選組のみんなにも忘れられて、大好きな人に否定されて心も体もぼろぼろだ。

私が踏み出そうとした瞬間後ろのドアが空いた。

バンッ

『だれっ!?』

そこにいたのは真選組。近藤さん、土方さん、沖田くん、原田さん、退くんがいた。

近藤「そんなことしても意味ないよ。君と関わってきた人が悲しむよ」
『悲しむ?そんな奴いない。私のことを思って悲しんでくれる奴はもういない!』
土方「いるだろ!万事屋やオメェの両親だって…」
『お母さんもお父さんもいない。お兄ちゃんだって殺された。銀時達は、悲しんでくれるかもしれないけど、私が一番悲しんでもらいたい人間はもうここにいない。』
沖田「どういうことでさぁ」

そのままの意味だ。だってあなたたちは私のことを忘れてるじゃない。

『もういいの。だってあなたたちは私を殺したじゃない。』
原田「お前は生きてるだろ!」

そう原田さんが叫んだあと銀時たちが来た。

『殺したよ。貴方達が私を。私の心を殺した。だからあなたたちのトラウマにしてあげる。貴方達が私をここまで追い詰めた。暴力振るって肌傷つけて、犯そうとして。特に土方十四郎。私はあなたに一番言われたくないことを言われたのよ。"汚い女"ってね』
銀時「…っ!土方!てめぇ!」
『もういいんだよ銀時。じゃあね。』

私はビルから飛び降りた。でも落ちる感覚が止まった。土方が私の手を掴んでいた。

『離してっ!』
土方「俺はお前を死なせぇ。」

私は土方によって助かってしまった。
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