第11章 忘れた記憶(主人公変更編オリジナル)
バシッ
何が起こったのかわからなかった。でも口の中はちの味がする。殴られたんだ。
それと同時に、恐怖心が芽生えた。そして沖田が入ってきた。
沖田「早く言って楽になっちまったほうがいいでさぁ」
『わ、私の言うことは全部本当だ!』
ドコっ
今度は体の一部を殴られた。
何度やられただろうか。何度も何度も殴られ、体や顔にはアザや怪我ばかりあった。
一度沖田と土方は退室した。そしてその後、土方だけが入ってきた。
『な、何をするの』
土方「この手だけは使いたくなかったんだがな。お前がしっかり言わねぇのが悪い。」
そこには調教器具があった。
『い、嫌!』
土方「てめぇみたいな汚え女は抱きたくねえんだがな。」
"汚い女"
その言葉で何が崩れた。
そして頭の中で吉原の記憶が蘇った。
『い、嫌!嫌!助けて!助けて!嫌ァァァァァァァァァァ!』
そう叫んだら、呼吸ができなくなった。
『ヒューッ!ヒューッ!ヒュッ!』
過呼吸になったらしい。
私の意識はそこで途絶えた。
気がつくと私は妙ちゃんの家の私の部屋で眠っていた。布団の周りには銀時と神楽ちゃんと新八くんと妙ちゃんと退くんがいた。
山崎「ヨツバちゃん!目覚めたんだね!」
銀時「ヨツバ!ゴメンな。俺が一緒にいてやればこんなことには…」
『銀時。あやまんないで。あんたがそんな顔してるとあたし笑っちゃう。そんなの銀時らしくないよ。』
私はそう言うと、銀時の頭を撫でる。その後に一緒に寝ていた神楽ちゃんが起きる。神楽ちゃんの頬には涙の後があり、また涙を流していた。
山崎「ねぇ。ヨツバちゃん。俺は大丈夫なの?」
『みたいだね。拒絶反応起こさないし…でも、男の人は抱きつかないで。多分怖くなる。』
銀時「ん。」
そう銀時は返すと、神楽ちゃんと退くんを連れて帰った。
妙「怖かったわよね。店長には私から言っておくわ。新ちゃん。ヨツバちゃんのことお願いできる?」
新八「わかりました姉上。」
そう言うと、妙ちゃんは家を出る。私と新八くんは他愛のない話をしながらその夜を過ごした。