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瓜ふたつの人が同じ人に恋をした

第8章 本当のこと


私は決意し、話しはじめた。
土方さんが知らない病気のこと。自分が元攘夷志士ということ。そして銀時たちしか知らない、私の旧姓のこと。
『私の本名は吉田ヨツバ。この"吉田"は攘夷の元凶である吉田松陽の名字です』
近藤「吉田…松、陽」
銀時「俺達ァ先生に拾われて松下村塾で学びを教わった仲なんだよ。でもコイツぁ違ぇ。こいつは松陽の原違いの妹だ。」
土・沖・近・山「!?」
新八「僕達も初めて聞いた時はびっくりしました」
神楽「銀ちゃんとおんなじところで過ごした仲だったアル。だからヅラも一緒だったネ。」
『そして私達四人が攘夷戦争に参加したわけは、先生を、松陽兄さんを救う為。』
沖田「その松陽は死んだって聞きやしたが」
『ええ。殺されたの。私達が弱かったから。』

私はあえて銀時がやったことを言わない。それは銀時だけが持つ罪ではないからだ。

近藤「本当のことを話してくれてありがとう。辛いことを思い出させてごめんな。」

近藤さんは私の頭をポンポンと叩く。

山崎「俺達先に帰ってるから、副長。あとはよろしくお願いします。じゃあまた来るね」

わたし派バイバイと手を降る。
そして沈黙。
先に口を開いたのは副長だった

土方「ヨツバ。」
『な、なんですな?』
土方「すまねぇ。俺ァなんもわかってなかった。オメェのこと。今回もオメェがいなくなって死ぬかと思ったんだ。」
『ご、ごめんなさい』

ギュッ。
状況がいまいち読み込めません。ん?なんてぎゅってされてんの?なんで?土方さんがぎゅってしてんの?土方さん…土方さん!?
私の顔がブワッと熱くなるのを感じた。

土方「ヨツバ。こんなとこれへんかもしれねぇが言わせてくれ。











              …好きだ。」
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