第7章 命をかけた任務
『おはようございます。そよ姫様』
そよ「おはようございます!ヨツバお姉さん!」
早朝。私達は出発の準備をする。
『松平様。私まで一緒に乗っていいんですか?』
松平「いいんだよぉ〜。おじさんが決めたことだからぁ〜。おじさんはねぇ〜カワイイ子には疲れさせることはしたくないのよぉ〜」
うっざ。
私と姫様はかごに乗る。それを担ぐ男の人たちは相当力持ちだな。
そよ「ヨツバお姉さん。ヨツバお姉さんは好きな人とかいらっしゃるのですか?」
『なっ!//なぜ急にそんなことを!?//』
そよ「私、女の子たちとこういう話をしたことがなかったので。」
『ふふっ。そういうことですか。いますよ。好きな人。』
そよ「誰!?誰ですの!?」
目がキラキラしてるよ。そよ姫様。
『特別ですよ。お耳を。』
そう言うとそよ姫様は耳を傾けた
『土方十四郎ですよ』
そよ「まあ!あの方はとてもかっこいいですものね!」
私達がそんな話をしていると休憩に入ったのかカゴが動かなくなった。
『それにしても暑い』
そよ「そうですねぇ」
私は隊服のジャケットを脱ぎスカーフを取った。
そしてかごの外に出る。
『すっずしー!』
近藤「おっ!ミツバ!疲れただろう。そよ姫様と仲良くなれたか?」
『ええ。たくさんお話しましたよ』
近藤「えっ!?どんな話!?どんな話!?」
『ガールズトークです!真選組隊士で誰がかっこいいとか、誰が強いとか私の好きな人とか!』
そう言うと真選組の人間が一斉に振り向いた。
近藤「えっ!?誰?誰!?」
『ふふっ。これは私と姫様の秘密です』
土方「おい。」
『土方さん。』
土方「ほら。」
土方さんはポカリを私にくれた。
『あ、ありがとうございます』
土方さんは私の頭をポンポンと叩いた
土方「脱水症状になるなよ」
そう言うと隊士たちの方へ行ってしまった
またかごが動き出す。そよ姫様は疲れたのか眠ってしまった。
そして私もそのまま眠りについた。
ザザーンという波の音で目が覚めた。ついたみたい。
『姫様。そよ姫様。つきましたよ。』
そよ「んっ。」
私達は外に出る。
そよ「うわぁ!すごいきれいです!こんな綺麗な場所あったんですね!」
『喜んでもらえて光栄です。』
そよ「あっちの崖の方に行ってみましょう!」
私はまだこのあと起こることを予想していなかった