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瓜ふたつの人が同じ人に恋をした

第28章 別れ【最終章】


水嶋「これから僕とヨツバの式の会議を始める」

私は水嶋との婚約をするはめになった。
でもこれは、真選組のため。銀時たちのため。かぶき町の人たちのため。何より、土方さんを死なせないため。




水嶋「これで終わる。ヨツバ。幸せになろうな」
『はい。』

こう言うしかない。だって。あの人たちを失いたくないから。


私は会議終わると自室へすぐ戻った。

『十四郎。会いたい。結婚なんてしたくないよぉ…』

私は毎回。こうして泣いている。
こうもなると自分の感情を抑えられない。
もう、帰りたい。
みんなのいる、十四郎がいるかぶき町に帰りたい。


『誰か。私をここから連れ出して。』

ガタッ

『誰!?』

天井から物音がした。 ここは二階。人が行くところはない。
私は身構える。
すると降りてきたのは…

山崎「久しぶり。ヨツバちゃん」
『退くん!なんでここに…」
山崎「君の動きを監察にさ。俺達がしっかりアイツをしょっぴく。それに、君の結婚式だってぶち壊してあげるよ。副長がね♪

一週間後、チャペルで会おう。
みんなで君を向かえに行くよ」

そう言って、出て行ってしまった。

《みんなで君を向かえに行くよ》

私はその言葉に期待を寄せていた。
本当は、そんなことをしてはいけないのに。

あの人に会いたいという気持ちが強くなってしまった。


『絶対。迎えに来てよ。』

あの人たちを。信じてもいいかな。



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