第5章 白鳥沢学園男子排球部 その2
でも、心の中で誰かに頼っちゃだめだ。って思ってるし、実際に誰かに弱音を吐く姿が自分で想像出来ない。
どんなに苦しくても、結局は自分でどうにかしなきゃいけない。だったら、誰かに頼るより、自分で解決する方がいいよね…
『…もう、分かんないよ…』
私の頬を雫が伝う。
めちゃくちゃな気持ちを抱えたまま、全速力で走った。
『…はっ…はっ』
何をしたいのか、自分でも分かんない、でも、立ち止まるのはめっちゃ怖い。進まなきゃ進まなきゃって思う度に胸が苦しくて、きつくて、
『…こんなん、自分じゃなか!!』
体育館を飛び出して、いつの間にか降り出してた雨を気にすることなく、ひたすらがむしゃらに走る。
心の中のモヤモヤが綺麗に流されるのを期待しながら。
ジャージが水を吸って、重くなる。髪が顔に張り付く、呼吸がきつい…
周りの人達が心配そうな目で見てる気がするけど、私の心はほとんど無に近かった。