第11章 サルベージ
とりあえず手掛かりは0だ、さっきの場所に戻るにしろあの巨人がいたら危険過ぎる。空島は諦めようと言うナミと絶対行くんだと言うルフィとが言い争う中、なら、とロビンが話を切り出す。
「ココへ行ってみてはいかが?」
そう言ってナミに何かを投げ渡した。
「…!これ、”エターナルポース”(永久指針)じゃない⁉︎どーしたのよ⁉︎」
「さっきのおサルさんから拝借しといたの、手掛かりがないのなら取りあえずそこへ行ってみたらどうかしら?」
あのゴタゴタの最中に物を取ってただなんて、ナミも手グセは悪いがそれを上回るロビンの手グセの悪さが明るみに出た瞬間だった。
”エターナルポース”とは砂時計の木枠の様な入れ物に指針が入っている拳ほどの大きさのコンパスだ。これは一つの島の磁気を半永久的に記憶する事が出来る、なのでこの指針を辿れば自ずとその島へと辿り着けるのだ。
「”ジャヤ”…これがあいつらの住処ね」
エターナルポースに刻まれてる島の名を読めば、ルフィがよし、と声を上げる。
「とりあえずはその”ジャヤ”目指して出発だな!ジャヤ舵いっぱァーい‼︎」
よく通るその声でメリー号はエターナルポースが指すジャヤへと向かって前進するのであった──。