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巡り逢わせ【ONE PIECE】

第10章 空からの落としもの


天候は晴天、風向き良好、波も穏やか絶好の航海日和だ…だと言うのにメリー号ではゾロとユナ以外の仲間がめそめそとイジケていた。


「…ったく、そんなにめそめそするなら力尽くで連れてくりゃ良かったんだ」


鬱陶しいと言い捨てるゾロに、ビビとの別れに悲しみイジケてる仲間達は一斉にゾロを非難する。

「うわあ野蛮人…」
「最低…」
「マリモ…」
「三刀流…」
「待てルフィ三刀流は悪口じゃねェぞ」
「四刀流…」
「増えてどうすんだよ‼︎」

ウソップに突っ込まれながらもルフィはユナに視線を向け声のトーンを変えずに続ける。


「まァビビは仕方ねェけどユナは船降りるの許さねーからな」

「…は?」
「え⁉︎」
「ユナ船降りるのか⁉︎」
「ぬあ〜にィ〜⁉︎ユナちゃん船降りるのか⁉︎」


ルフィのいきなりの爆弾発言にみんなの視線がユナに突き刺さる。アラバスタでの独り言をまさかこんな所で蒸し返されるとは思ってもみなかったユナはまさに虚を衝かれた。


『あー…エースが迎えに来た時はこの船降りなきゃなって話しよ』


出来るだけ自然に笑って言えば、なんだそー言う事かとみんなは納得してくれた。唯一ルフィだけは不満気な顔をこっちに向けているが見て見ぬ振りだ、また何か言われる前に話題を変えなければと考えていると、聞き覚えのある声が聞こえてきた。

「…やっと島を出たみたいね…ご苦労様」

「⁉︎」

突然聞こえて来た声に振り向けばみんなの顔が驚きに変わる。

『あなたは…』
「組織の仇討ちか⁉︎相手になるぞ…⁉︎」
「何であんたがここにいんのよ‼︎」
「キレーなお姉サマ〜っ」
「敵襲〜‼︎敵襲〜‼︎」
「あああああああっ…誰?」

そこに居たのは元B・Wのエージェントの一人、何処か妖艶な雰囲気を醸し出している黒髪の女ミス・オールサンデーだった…確か彼女の名前はニコ・ロビン、クロコダイルがそう呼んでいた筈だ。


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