• テキストサイズ

巡り逢わせ【ONE PIECE】

第25章 過去からのメッセージ


──明朝早くに一味は動いた。



何故か一緒になって宴で騒いでいた大蛇の元まで来ると、ルフィは徐に足を止めて黄金はココだと言った。

この大蛇は確かこの森に入った時に対峙した蛇だ、この蛇の中に黄金があるらしい。
何でそんな事を知っているのか聞けばルフィはあっさりと「喰われたからな」と一言。


まさか食べられていたとは…よく無事に出てこれたもんだ。

『やっぱりお尻から出たの?』
「ユナまでやめてちょうだい! ちゃんと口から出たわよ! 口から!」

ルフィに聞いたのに何故かナミが答える。どうやらナミも食べられていたらしく、もうあんな思いは二度とゴメンだわとうんざりしていた。


……なんて会話をしていたのに大蛇の中に黄金があると分かると先陣切ってくナミの守銭奴は凄い。

大蛇は今、宴で騒ぎ疲れたのかぐっすりと眠っている。


ナミを先頭にサンジ、次いでチョッパーが大蛇の顎門を潜って行く。ゾロは大蛇が起きた時の対処役で外に、ウソップとロビンはやりたい事があるからとそれぞれ別行動中だ。

残ったユナにルフィが手を差し伸べる。


「早くユナも行こうぜ!」

『…私も別行動してもいいかしら? 次またいつ来れるか分からないし色々と空島見て回りたいのよね』
「そうか…分かった! じゃまた後でな!」
『うん、また後で』


ヒラヒラと手を振りユナは大蛇の中へと消えて行くルフィを見送った。










──さてと。


『じゃ私ちょっと散歩してくるわね』

既に筋トレを始め出したゾロに言えば「あぁ」と一言返された。

「迷子になるんじゃねェぞ」
『…そうね、迷子になってたら置いてって大丈夫だから』
「何だお前方向音痴だったのか? なら良い方法教えといてやるよ」

良い方法? ゾロの言葉にユナは首を傾げた。


「簡単な事だ、右に進んだら左に戻ればいい。前に進んだら後ろに戻ればいい。これで迷う事はねェ」


ドヤ顔で言うゾロにユナは目を瞬かせた。
ゾロは方向音痴だと聞いてはいたが、まさかそんな独自理論があったとは…そりゃ迷子にもなる訳だ。

/ 252ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp