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Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】

第4章 僕達の倦怠期


そこからはもぉ…

ご無沙汰だった分、翔くんも相当溜まってたみたいで…
(それは僕も同じなんだけどさ…)

結局僕が意識を飛ばすまで、そりゃもぉズッコンバッコンと…

痛くて泣いてた僕を、あんなに優しく気遣ってくれたのは演技だったのかと思うくらいでさ…

あれが演技だとしたら、翔くんサラリーマン辞めて、俳優になった方がいいんじゃない?

でも結局最後には、

「ごめん智、久しぶり過ぎて加減出来なかった…」

って、僕をギュッとして、優しくチューまでしてくれてさ…

やっぱり優しいんだよね。

そんな翔くんだから僕は翔くんのことがずーっと好きなんだ。

何よりも、ね?

でも翔くんはどうなんだろう…

「ねぇ、翔くんは僕とお仕事、どっちが大事?」

答なんてきっと決まってるんだろうけど、どうしても聞きたいんだ、翔くんの口から…

「智はどっち? 俺とバイト、どっちが大事?」

そりゃ僕は、

「翔くんに決まってるでしょ? 何言ってんの?」

もぉ、僕おこだよ?

「そっかぁ…、俺はさ、どっちも同じレベルかな…」

えっ、何それ…
僕が一番じゃないの?

「あ、先に言っとくけど誤解すんなよ?」

って、もう手遅れだもん…

僕はベッドの中で寝返りを打つと、翔くんに背中を向けた。

だって泣いてるの見られたくないんだもん…

酷いや、翔くん…
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