Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第4章 僕達の倦怠期
クスんと鼻を一つ啜った僕の腰に、はぁ、と盛大な溜息を一つ落とした翔くんの腕が回される。
そんなんじゃ僕、誤魔化されないんだから…
「あんなぁ、誤解すんなって言ったよな? って、手遅れだろうけどさ…。俺が、“どっちも”って言ったのは、智との生活を守るために仕事も大事だし、仕事があるから智とこうして一緒にいられる、っつーか…」
ねぇ、それってさ…
僕のため、ってこと?
「結局さ、どっちかを選べ、って言われたら迷うことなく智を選ぶんだろうけどな?」
だったらさ…
だったら、
「そう言ってくれればいいじゃん! 僕、また変な勘違いしちゃうとこだったんだから…」
翔くんがたまに素直じゃないってことは知ってる。
ずーっと一緒にいる僕だから、誰よりも…
でもさ、肝心なところではちゃんと言って欲しいんだもん…
『智が一番大事だよ』って…
「もぉ、翔くんのバカ…。でも…好き…」
だぁい好き!
「翔くんは? 僕のこと好き?」
「まぁな…。好きじゃなきゃ、こんなにはなんないしな?」
えっ…、ええっ…?
この僕のお尻にスリスリしてるのは、もしかして…?
「なあ、もう一回ダメか?」
もぉ、どんだけ元気なの?
「ダメっ、絶対ダメ!
でも、ちょっとだけなら…いいよ?」
僕をいっぱい勘違いさせた罰はちゃんと受けて貰わないとね♪
おわり♥