Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第4章 僕達の倦怠期
パジャマを脱ぎ捨て、どうぞとばかりにベッドに寝転がった僕を見て、翔くんがクスクスと肩を揺らす。
もぉ、笑うことないじゃんか…
「ほんと、可愛いヤツだな、智は…」
だって大好きな翔くんの前だもん、可愛くするの当たり前でしょ?
「そんな可愛い子にはご褒美上げなきゃな? 何が欲しい?」
そんなこと聞かなくたって分かってるクセに…
「翔くんが欲しい…」
寂しかった分、いっぱい翔くんで満たして欲しい。
「OK、今夜は寝かせないからな、覚悟しろよ?」
「えっ…」
良かったぁ、さっきちょっとだけ寝といて…
「よし、そうと決まればお喋りの時間は終わりだ」
翔くんが身体を起こして、両膝で僕の腰を跨ぐ。
そして腰に巻いたバスタオルを、ピラーンと外す。
「コイツもさ、もう待ちきれないみたいだしな?」
「ふふ、ホントだぁ…。超元気」
「当たり前だ。目の前に可愛い“こびと”がいんのに、元気になんなかったら病気だ…」
翔くんの手が僕のほっぺをするっと撫でて、そのまま下へと降りで行って、僕の胸の先っぽに指の先が触れた所で不意に止まった。
「もうコリコリじゃん…」
やん、言わないでよぉ…
「ホント、智はエロいよな?」
言いながら、それまで周りをクルクルと撫でていた指が、胸の先っぽをピンと弾く。
「あん…っ…」
僕の身体に、ビリリッと電気に感電したような、甘い甘い痺れが走った。