• テキストサイズ

Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】

第4章 僕達の倦怠期


翔くんが閉じていた瞼をパチリと開く。

そして僕をジッと見つめると、今度は翔くんの方から僕にキスをしてくれて…

僕はちょっとだけ(ホントはいっぱい)嬉しくなって、翔くんが僕の中に入って来易いように、唇の間に少しだけ隙間を作った。

すると、まるで僕がそうするのを待っていたかのように、翔くんの舌先が僕の中にスルリと入って来て、僕はいらっしゃいませとばかりに、翔くんの舌をお出迎えした。

「ふっ…、ふぁっ…」

ああ、やっぱり好きだな、翔くんのキス。

キスだけで僕、もう…

息をするのも忘れるくらいの深い深いキスをして、翔くんの唇が離れていくと、今度は僕のパジャマのボタンが一個一個外されて行く。

何だか変だ、僕…

「どうした? 顔、超強張ってるけど…やめとくか?」

最後の一個のボタンを外しかけたところで翔くんの手が止まった。

違うの…、そうじゃなくて…

いっつも見られてるのに…、なんならもっと明るい所で、なんてこともあるのに、今日は見られるのが恥ずかしくて堪らないんだ。

でも、

「いやっ…、やめちゃいや…。やめないで?」

僕は翔くんの首に腕を回すと、厚い胸に顔を埋めて、いやいやをするように首を振った。

「分かった分かった。だからちょっと離れて? じゃないと脱がせらんないだろ? な、いい子だから…」

僕は小さく頷いてから翔くんの首に回した腕を解くと、のこりの残った一個のボタンを自分で外した。
/ 628ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp