Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第4章 僕達の倦怠期
ふーん、とばかりに翔くんがニヤリと笑って、僕のほっぺをするりと撫でる。
翔くんの手、ちょっとだけ冷たい…
「あ、ねぇ、僕お風呂入ってないよ?」
いっぱい悩み過ぎたせいで眠たくなっちゃって、入りそびれちゃったのを、すっかり忘れてた。
「いいよ、そんなの…。どうせまた後で入るんだし…。それに…」
翔くんが僕の首筋に顔を埋めて、クンと鼻を鳴らす。
「智の匂い、いつもより濃いから…」
僕の匂い?
「えっ、それって臭いってこと? 僕やっぱりお風呂入ってくる!」
翔くんに臭いなんて思われたくない。
僕は翔くんを押し退けてベッドを出ようとする。
けどすぐに引き戻されて、僕の身体はすっぽりと翔くんの腕の中に包まれた。
「ばか、違うって…。誰も臭いなんて言ってないだろ? それに俺、待ってらんないよ?」
翔くんが僕の手を掴んで、バスタオルに包まれた翔くんの中心へと触れさせる。
「あっ…」
「だろ?」
僕が触れた翔くんの中心は、とっても硬くなっていて、僕がキュッと握り込むと、”早く僕を食べて?”って言ってるみたいにビクンと震えた。
「智、こっち向いて?」
翔くんの手が僕の顎を掴んで上向かせる。
あ、今度は翔くんの手、あったかい…。
「俺を疑った罰として、智からキスして?」
僕は少しだけ身体を伸ばして、翔くんの唇にチュッと自分の唇を触れさせた。
ってか、なんで僕が罰受けなきゃなんないの?
でも、いっかぁ。