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Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】

第4章 僕達の倦怠期


翔くんの手が僕の髪を優しく撫でてくれる。

やっぱり翔くんの手はあったかいや…

「謝んなって…。勘違いするくらい、寂しかったんだよな?」

うん…、超寂しかった。

だって最近は、たまに顔を合わせても、ゆっくり話をする時間もなかったし…

翔くんが遠くなっていくみたいで、僕寂しかった…

「そんだけ俺に惚れてんだよな?」

「大好き…。大好き大好き大好き!」

「じゃあさ、俺のこと暖めてくんない? いい加減寒くなってきたから…」

えっ…?

僕が顔を上げると、翔くんが大袈裟に身体を震わせて見せた。

そっか、翔くん裸…

このままじゃ翔くんが風邪ひいちゃう。

「うん、暖めて上げる。翔くんのこと、いっぱい暖めて上げる!」

僕は腰に回した腕を解くと、今度はその腕を翔くんの肩に回した。

「あったかい?」

翔くんの撫でた肩に顔を埋めて聞いてみる。

「ああ、暖かいよ? でもまだ足りないかも…」

えっ…

そのまま僕の身体がゆっくりとベッドに押し倒されて…

気付いたら、翔くんの超イケめた顔が僕を見下ろしていた。

どうしよう…

あんまり久しぶり過ぎて、ドキドキしちゃうよ…

翔くんの顔…まっすぐ見れないよ…

「なに、もしかして緊張してんの?」

「そ、そんなことない…もん…」

僕は精一杯強がって見せた。
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