Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第3章 僕達のみっちょん♡
パーティが終わって、翔くんの危なっかしい運転でお家に帰ると、早速モフモフを外して貰った。
翔くんは何だか残念そうな顔をしていたけど、僕だってずっとこのままってのは、ちょっと疲れちゃうんだよね。
「あ、そう言えばさ、翔くんからのプレゼントはないの?」
パパさんはケーキだったし、潤と和からも貰ったけと、翔くんからは何も貰ってない。
「まさか“なし”なんてことないよね?」
だって翔くんは僕の大事な“こびと”だし…特別なプレゼント期待しちゃうでしょ?
なのにさ、翔くんたら…
「悪い、智。忘れてたわけじゃないんだよ? ただちょっと忙しくてさ、買いに行く時間が…」
「えっ、それって“ない”ってこと? そんなぁ…」
楽しみにしてたのにぃ…
「もぉ、翔くんなんか知らない! いいもん、潤と和から貰ったプレゼント開けるから…」
僕は足をドスドス鳴らして寝室に引きこもると、二人に貰ったプレゼントのリボンを解いた。
「何が入ってるのかなぁ♪」
期待にペちゃパイを膨らませて、蓋を開けると…
中に入っていたのは、真っ赤なワンピースと、茶色いクリクリロングヘアのウィッグで…
ご丁寧に、スケスケランジェリーまで入っている。
これを僕にどうしろと…?
良く見ると、箱の底に貼りつくようにして、メッセージカードが挟んであって、僕はそれをそっと開いた。
『これをどう使うかは、智次第だ。有効に使ってくれ』
って…
意味わかんないんですけどぉ…
あ、でも僕いいこと思いついちゃったかも♪