Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第3章 僕達のみっちょん♡
智side
翔くんが僕の手から、ケーキの乗ったお皿とフォークを取り上げて、僕の口にケーキを運んでくれる。
ちょっと面倒くさそうな顔してるけど、しょうがないよね?
だって翔くんが鍵忘れてくるからいけないんだもん。
「サトくん、どう? 美味しい?」
もぉ、パパさんが作るケーキが美味しくないわけないでしょ?
「うん、超美味しいよ♪」
ふふ、幸せ♪
僕を幸せな気分にさせてくれたケーキを食べ終わると、今度は潤と和が大きな箱を僕の前に差し出した。
「ほい、誕生日プレゼントな」
「え、マジで? うわぁ、何だろう?」
受け取った箱を振ってみる。
でもカサカサと音がするだけで、中身は分からない。
「ねぇ、開けていい?」
僕は箱にかけられた大きなリボンを解いた。
でも、
「ストーップ! 開けるのは家に帰ってからにしろ」
「え~、そんなぁ…」
ってゆーか、そんなおっきな声出さなくても…
ビックリして、お尻からプッと出ちゃったじゃんか。
「なんでなんで? なんでお家帰ってからなの?」
「いいからいいから、家に帰ってからゆっくり見て? ね?」
うぅ~、和まで…
「じゃあ、お家まで我慢するぅ…」
ホントはさ、ここで開けて、ちゃんとお礼が言いたいのに…
でも仕方ないよね?
だって潤だけならともかく、和にまで言われちゃったらさ、我慢するしかないもん。
「とりあえず、中身は分かんないけど、ありがとう! 大切にするね♪」
その時、潤と和が顔を見合わせて、ニヤって笑ったような気がしたけど、そんなの気にしないもーん♪